投資信託は儲かる?!
- 2018.07.08
- 時事トピック
ファイナンシャルプランナーのマネブロです。
最近あったお金に関するニュースについてお話しします。
今回取り上げるニュースはこちらのニュースです。
『投信で損失、個人の半数 金融庁調査 』
金融庁が銀行29行を対象に今年3月末時点の運用損益を調べたところ
46%の顧客が損失を抱えていることがわかったようです。
2012年にスタートしたアベノミクスの影響で、日経平均株価は2.3倍上昇、
米ドルは1.3倍の円安になり、投資家全体がかなりの利益を上げているかと思われましたが
現状は多くの顧客が損失を抱えているようです。
原因の一つとして取り上げられているのは短期間で金融商品を売買する「回転売買」を
営業マンが営業成績のために提案していたことです。
銀行で購入する投資信託の多くは購入手数料が約3%かかるため、
もし1年に1回投資信託を買い換えると5年間で15%分手数料で資産が目減りしてしまうことになります。
手数料の営業ノルマを達成するためにやむなく提案されていたことが
結果的に顧客の資産を減らしてしまうことにつながっているようです。
1つの投資対象ではなく何十何百の投資先に分散投資が可能な投資信託ですが
金融商品として悪い、というものではありません。
ただし、投資資金について将来どういう目的で活用したいか、いつ活用したいかなどの
目的がはっきりしないまま投資信託を営業マンの提案のまま購入してしまうと
利益も上がらず将来活用することができなくなるかもしれません。
世の中にはたくさんの金融商品とその情報があふれていますが、FPとしては
どの商品が一番良いか、というよりどう活用すればプランニングをより実現できるのかを
重視して見極めています。
きちんとお金の置き方についても方向性をお伝えできるよう
金融業界の最新動向は確認していますので、何か金融商品の提案を受けた時には
お気軽にご相談ください。
(参考ニュース)
「投信で損失、個人の半数 金融庁調査」
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