広がる確定拠出年金

広がる確定拠出年金

ファイナンシャルプランナーのマネブロです。

最近あったお金に関するニュースについてお話しします。

今回取り上げるニュースはこちらのニュースです。

『確定拠出年金 3万社導入』

企業年金の仕組みの一つである確定拠出年金ですが
今年3月末で導入している会社が3万社を突破したようです。

確定拠出年金が広まるまでは企業年金の仕組みとしては
「確定給付年金」が主流でした。

退職後・老後に「給付」する年金金額が「確定」するという仕組みですが
約束した金額を社員に支払わないといけないため年金運用がうまくできなかった時に
不足分を穴埋めする必要があることが企業のリスクになります。

確定拠出年金については、社員それぞれが毎月一定金額を色々な投資先から自分で選んで
お金を積み立てていき、運用成果のリスクは社員それぞれが負うため会社側のリスクが削減されます。

こうした理由からも福利厚生を充実させるために年金制度を導入しようとした場合に
確定拠出年金を会社が選ぶケースが増えているようです。

この確定拠出年金ですが、個人的には「プランニングの実現に活用可能なあくまで手段のひとつ」と思います。

詳しい説明は割愛しますが、確定拠出年金には様々な税制上のメリットがあり
将来の資産形成の手段としては国内の金融商品の中でも優秀な部類だと思います。

ただし良いことばかりではなく、
『将来の運用成果=将来どれくらい使えるかがわからない』
『基本的に積み立てた資産は60歳以上でなければ使えない』
というような注意しなければいけないポイントも多くあります。

また、実際に始めるにあたっても始めるタイミングや毎月の積立金額によっても
メリットの出る度合いが大きく異なってきます。

このため実際にスタートする前に将来に必要なお金・使いたいお金について計画を立てた上で検討することが重要です。

今後も就職・転職のタイミングや勤務先が新しく導入するタイミングなどで
確定拠出年金のお話を聞く方が増えるかと思います。

FPの立場としては、プランニングを実現する手段の一つとして
どうすれば活用できるのか、実現するのに適したものかどうかについても
お伝えできるかと思いますのでお気軽にご相談ください。

(参考ニュース)
「確定拠出年金 3万社導入」