保険とAIのコラボ!?
- 2018.02.04
- 時事トピック
ファイナンシャルプランナーのマネブロです。
今回は生命保険についての話題をお伝えします。
ファイナンシャルプランナーとしてご相談いただくことも多い生命保険ですが
これに関連したニュースが今週ありました。
『生活習慣病でも保険加入OK 医療ビッグデータ活用』
内容としては、郵政グループのかんぽ生命が契約者の病歴を人工知能(AI)で解析することで
保険の加入基準を2018年度から緩和していくことになった、というニュースです。
ニュースの中では特に生活習慣病患者の保険引受が例に出されていました。
生命保険会社の立場としては、顧客から預かる保険料と支払う保険料のバランスを
コントロールするために保険を引き受けるかどうかを決めています。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかっている方は
どうしても万が一のケースが多くなるという判断から保険に加入できないケースがあり
かんぽ生命もこのような申込者の病歴の関係で年間何十万件の契約を断念しています。
今回のAI活用の動きは膨大なデータを解析することで
「このお客さんは生活習慣病になっていたけれど、
健康診断結果や薬の処方歴から見ると今後は症状も改善しそうだ」
というように今まで以上に総合的な判断で保険に加入できるケースが増えるということになります。
これと別のニュースとして、今年4月から保険会社各社で新契約の保険料見直しをするという話も出ています。
統計的に長生きする人が増えていることで保険料の計算基準となる「標準死亡率」というものが下がり
特に死亡保障の保険料が下がるケースがあるようです。
AIのような新しい技術から平均寿命の変化まで、保険に関しては今後も様々な変化が予想されます。
そのたびに、
「〇〇の方でも加入できます」
「◯月までに(◯月から)申し込んだ方が保険料がお得です」
というような情報が出てくるかと思います。
新しい情報が入ってくると、どうしても急いで手を打った方が良いのではないかと
思いがちですがそんな時こそ冷静な判断が必要です。
例えば、加入がしやすくなるというのはメリットでもありますが
逆に「加入しやすいということは、払う保険料に対して
保険金を貰える可能性が低くなってきたいうことではないか?」
というふうに考えることもできます。
保険に限らず様々な情報が飛び交う今の世の中で、プランニングの実現を第一に
情報発信やサポートを今後もさせていただきますのでよろしくお願い致します。
(参考ニュース)
日経新聞 『生活習慣病でも保険加入OK 医療ビッグデータ活用』
-
前の記事
仮想通貨の大事件! 2018.01.28
-
次の記事
引っ越し難民が生まれる?! 2018.02.11