フラット35の悪用事件多発! 不正融資に巻き込まれないために!
- 2019.05.06
- 住宅ローン通信
ファイナンシャルプランナーのマネブロです。
最近あった経済に関するニュースについてお話しします。
今回はこちらのニュースです。
35年間固定金利で約1%の借り入れが可能な住宅ローン、フラット35を
居住用の物件と偽り、実際は投資用物件の購入に悪用するスキームに使っていたことが
ニュースになっています。
当ブログでも話題にすることの多いフラット35ですが
元々自営業や単身者など、幅広い層の方が利用できることもメリットの一つです。
また、通常賃貸に出すことを目的に購入する不動産投資ローンの金利は2〜5%で
住宅ローンと比べると割高となっています。
こうした金利差で、毎月の返済でいうと数万円単位の違いが出てきます。
このため、「実際に住むことにしておいて住宅ローンでこの物件を買うのがお得ですよ」
と不動産業者から提案を受けることで、お客さんはほとんど悪気なく
今回のニュースのような不正な住宅ローン申込をしてしまいます。
ところが、こうした不正な借り入れをしている場合
万が一銀行に発覚してしまうと、一括返済(今すぐ住宅ローンを全額返す)を迫られることになります。
こうした対応は住宅ローンの契約書にも明記されていますので
お客さん側は一括返済に従うしかありません。
フラット35を悪用した不動産投資はこれまでも発生していたと思いますが
昨年の『スルガ銀行不正融資』という大スキャンダルによって
多くの銀行が不動産投資ローンを自粛、それによってフラット35を代用する動きが多発したことで
いよいよ本格的な調査に乗り出したため、今回のニュースとなった形です。
不動産投資に関しては、プランニングによって資産形成や税金対策など
様々な活用ができる手段ではあります。
問題は「誰から提案を受けるか、誰から買うか」です。
こうしたグレーな提案をする不動産業者と
「長いお付き合いができるか、相談をずっとできるか」
こうしたことを考えることができていればおかしな物件を買ったり
不正融資で将来の多大なリスクを抱えることもなかったかもしれません。
実際に購入してからでは、手を打てることは限られてきます。
不動産投資の提案を受けるなどして少しでも気持ちが動いたタイミングで
一度ご相談頂ければと思います。
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