NISAの5年満期、いよいよスタート 話題の『ロールオーバー』とは?
- 2018.10.23
- 時事トピック
ファイナンシャルプランナーのマネブロです。
最近あったお金に関するニュースについてお話しします。
今回はこちらのニュースです。
「NISAの5年満期、いよいよスタート」
2014年にスタートした少額投資非課税制度、通称NISAについて
NISAで投資していた資産の非課税期間が来年以降終了していきます。
まず、NISAについておさらいをすると
・1年間でNISAで投資できる資金は毎年120万円まで(当初は100万円)
・非課税期間は5年間
こういった特徴があります。
3つ目の特徴である非課税期間が5年のため、
2014年にNISAで投資した人は今年で期間が終了するので
投資をしている金融機関からお知らせが届いているかもしれません。
何も手続きをしなかった場合、NISAで投資していた資産は
通常の2割税金を取られる通常の口座に戻ってしまいます。
そうなってしまうと非課税のメリットを求めて投資していたことが無駄になってしまうので
救済措置として「ロールオーバー」という制度があります。
この「ロールオーバー」制度は、例えば2014年に投資した資産が
2019年に通常の口座に移ってしまう代わりに2019年のNISA枠に移し替えることができます。
2019年の新規投資のNISA枠を代わりに活用するイメージです。
これによって追加で5年間非課税のままで運用を続けることができます。
合計10年間NISAで運用できる、ということですね。
こういった制度があると気になるのは
「結局どうすればお得なの?」
という話です。
投資の世界に絶対はないのであくまで参考程度ですが
・来年以降の値上がり見込みがなさそう、利益が出ていない→通常の課税口座にて売却
こちらが基本的な対応だと思います。
NISAは利益に対する税金の非課税制度なので
利益が出るならお得、利益が出ないならメリットのない口座です。
逆にNISAに関しては「損益通算」という損が出た分と
他の投資の利益を通算する節税対策が使えないので注意が必要です。
2014年にNISAで投資した資産をどうするかについて
期限は金融機関によりますが、早いところは11月中に手続きをする必要があるようです。
投資に興味があり、NISAをスタートしたものの今後どうすれば良いのか
悩んでいる方もいるかと思います。
投資やNISAのような制度はプランニングの実現のためのあくまで「手段」でしかないので
FPとしてどういった形であれば活用しやすいかなども含めてお伝えできればと思いますので
少しでも気になる方はお気軽にご相談頂ければと思います。
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