生命保険は必要?② 〜万が一シミュレーションで遺族年金をかんたん解説〜
- 2018.09.06
- 生命保険

ファイナンシャルプランナーのマネブロです。
前回は生命保険に対する基本的な考え方をご紹介しましたが
万が一が起こった時に社会保険、国の制度がどのように役立つかを
少しずつお伝えできればと思います。
さて、生命保険について「みなさんなぜ入られると思いますか?」
という質問をさせていただくことが多いのですが、答えとしては
「家族のため、万が一があった時のため」と言っていただくことが多いです。
では、「万が一」が起こった時どうなるか?
簡単にシミュレーションをしてみようと思います。
例・30歳のご夫婦、子供3歳・1歳 昨年マイホームを購入
このご家庭でご主人様に万が一が起こってしまった時にどうなるか?
まず奥様にとっての収入がなくなってしまうことが心配ですが
実際はゼロになることはありません。
国民年金保険料を払っていることにより「遺族年金」を受給することができます。
この遺族年金ですが、(1)子のある配偶者 (2)子 が受け取ることができます。
そして金額としては
779,300円+子の人数による加算であり、
第1子・第2子 各 224,300円
第3子以降 各 74,800円
となっています。
(平成30年9月時点)
今回のシミュレーションでいうとお子さんが2人いるので
779,300円+224,300円×2人=1,227,900円をもらうことができます。
またご主人様が会社員の場合、遺族厚生年金も加算されます。
ご主人様の給料からの計算になりますが月3万円〜を受給することができます。
さて、次はマイホームですが住宅ローンをご主人様名義で契約していた場合
団体信用生命保険という保険を銀行が契約しているため、
住宅ローンはご主人様が亡くなると同時に無くなります。
というわけで、マイホームはそのまま住むことができます。
ただ、住むことはできますがこのまま奥様はその家に住み続けるでしょうか?
考え方にもよりますが、ご実家を頼って戻るケースも多いようです。
もしご家族を頼ることができるのであればお子様を面倒見てもらいながらパートに出ることも可能です。
それではもし月10万パートをしながら遺族年金を受給し、マイホームを貸し出せば奥様の収入はどうなるか?
合計すると
遺族年金約13万円+パート10万円+α(家賃収入)=月23万+α
となります。
この金額が多いと見るか少ないと見るかは皆様の想い・プランニングによって変わりますが
生命保険について考える際はこういった制度があることを理解した上で保障金額を検討する必要があります。
次回は複雑に見える生命保険について、簡単に仕組みをお伝えできればと思います。
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